今年のインフルエンザは流行が早いといわれています。
早い流行には複数の要因が関係しています
1)新学期による接触機会の増加 – 夏休み明けに学校や職場で人が集まることでウイルスが広がりやすくなります。
2)厳しい残暑と換気不足 – 猛暑でエアコンを長時間使用するため、室内の換気が不十分になりウイルスが滞留しやすくなります。
3)体力・免疫の低下 – 暑さによる疲労や睡眠不足で体調が落ち、感染を受けやすくなります。
4)複数の感染症が同時に流行 – 新型コロナウイルスや溶連菌感染症などの受診者が多く、コンビネーション検査キットの普及でインフルエンザが早期に検出されやすいことも一因です。
5)免疫ギャップ – コロナ禍の数年間はインフルエンザの流行がほとんど無かったため、集団免疫が低下しました。2023/24シーズンは久しぶりの大流行で、2024/25シーズンも早期に流行しました。この免疫ギャップが今季にも影響していると考えられます。